【皮膚科医監修】
COVID-19(新型コロナウイルス)パンデミックの状況下では、適切な手洗いを習慣にすることがこれまで以上に重要です。清潔で健康的な手を保つには、正しい手指の衛生管理が欠かせません。
しかし、敏感肌の場合、手洗いを頻繁にしすぎると、カサカサしてひび割れてしまうことがあります。では、肌を乾燥させずに十分な手洗いを普段から行うにはどうすればよいでしょうか?簡単な方法をご紹介します!これから説明する全部で9つの手順により、手を清潔で健康的に保ち、敏感肌のうるおいを保つことができます。
アクセサリーには汚れや細菌、雑菌、ウイルスが付いているため、可能であればすべて外し、手とは別に洗浄してください。外せない場合は、手を洗いながらアクセサリーも入念に洗いましょう。
熱いお湯で手を洗うと、肌が過敏になったり、乾燥したり、デリケートな肌の表面にダメージを与えてしまうことがあるので、必ずぬるま湯で手を洗うようにしましょう。
低刺激性の洗浄料を選びましょう。手にたっぷりとすりこんで洗浄します。手のひら全体にまんべんなく広げてください。
指を交差させて、指の間に洗浄料を送り込み、洗浄料が手肌全体を覆うようにします。
手の甲を洗い、もう一度指を交差させて、洗浄料が手肌の隅々までゆきわたるようにします。
指先、爪、手首もしっかりと洗うことが大切です。
手全体を洗い終えたら、水でしっかりとすすぎ流しましょう。洗浄料のすすぎ残りが溜まっていると肌を刺激することがあります。
敏感肌の場合は、ペーパータオルや使い捨ての清潔な布で軽く水分を拭き取るとよいでしょう。こすりすぎると肌に刺激が加わることがあるので避けましょう。
手洗い時だけでなく、普段から手を健康的に保つために、保湿剤で肌にうるおいを与え、肌本来の保護バリアを維持して乾燥を防ぎましょう
世界保健機関(WHO)と米国疾病予防管理センター(CDC)のガイドラインによると、手洗いには、「ハッピーバースデー」を2回歌うぐらいの時間(少なくとも20秒間)をかけるべきとされています。
手を健康的で清潔に保ち、肌のうるおいをキープするために簡単に実践できる手洗い手順のショートビデオも用意しました。正しい手指の衛生管理がこれまで以上に重要になっています。
監修:皮膚科医
五十嵐 敦之 先生
医学博士
NTT東日本関東病院 皮膚科部長